
初心者向けガイド:Where is this place ― アップロードから位置確認まで
Where is this place を使って写真の位置を特定し、AI の結果を解釈し、地図や視覚的手がかりで検証する方法をわかりやすく解説します。
初心者向けガイド:Where is this place ― アップロードから位置確認まで
写真を見てこう思ったことはありませんか?
「この場所、すごくきれい…でもどこなんだろう?」
そんなあなたのために Where is this place は作られました。
Where is this place は AI 搭載の写真位置特定ツールです。画像をアップロードすると、システムが次のような要素を分析します:
- 建築物やスカイライン
- 植生や地形
- 道路パターン、海岸線、ランドマーク
- テキスト、標識、その他の微妙な視覚的手がかり
そのうえで、写真が世界のどこで撮影された可能性が高いかを提案します。
このガイドでは、次の内容を順に説明します:
- Where is this place ができること/できないこと
- 最初の写真をアップロードして分析する方法
- 結果の読み取り方
- AI の提案を地図や視覚的手がかりで検証する方法
- より良い結果を得るためのヒント
1. Where is this place の目的
Where is this place は次のような疑問に答えるために設計されています:
- 「この古い旅行写真、どこで撮ったんだっけ?」
- 「このスカイラインはどこの都市?」
- 「この美しいビーチや展望台はどこ?」
- 「この写真、本当にキャプションに書かれた場所なの?」
日常的な活用例としては:
- 写真ライブラリの整理やタグ付け
- 旅行ブログやコンテンツへの正確な位置情報の追加
- 公開・拡散された画像のファクトチェック
- 写真から世界の場所を発見して楽しむ
以下のような目的には向いていません:
- 監視やストーキング
- 個人の住所特定
- 敏感な文脈での人物特定
このツールは、好奇心・創造性・責任ある検証のために使うときに最も効果を発揮します。
2. 最初の写真をアップロードする
使い方はとても簡単です。
ステップ1:鮮明な画像を選ぶ
最も良い結果を得るには、次のような写真を選びましょう:
- 場所が写っている(人物や物のクローズアップではない)
- 建物、通り、風景、海岸線などの文脈が含まれている
- ぼやけすぎていない、または過度に加工されていない
街並み、スカイライン、風景、都市の眺めなどが理想的です。
ステップ2:写真位置特定ページを開く
ウェブサイトで AI Photo Locator ページを開きます。
次のような要素が表示されます:
- アップロードエリアまたはボタン
- (利用可能な場合)ヒント入力欄
- 分析を開始するボタン
ステップ3:ファイルをアップロード
写真をアップロードエリアにドラッグ&ドロップするか、デバイスから選択します。
ツールが対応していれば:
- 複数の画像を順にアップロードできる
- 同じ場所の異なる写真を別々に試すことも可能
3. 役立つヒントを追加する(任意だが効果的)
場合によっては、Where is this place に任意の ヒント や文脈を入力できます。
例:
- おおまかな地域(「ヨーロッパのどこか」「2022年のアジア旅行」)
- 旅行の種類(「スキー旅行」「都市観光」「ビーチバケーション」)
- うっすら覚えていること(「港の近くだったかも」「その日は有名な大聖堂を訪れた」)
ヒントは AI に次のような助けを与えます:
- 検索範囲を絞り込む
- 可能性の低い地域を除外する
- より現実的な候補に集中する
完璧な情報でなくても構いません。部分的なヒントでも大きな違いを生むことがあります。
4. 分析を実行する
画像をアップロードし、ヒント(ある場合)を入力したら:
- Analyze ボタンをクリックします。
- システムが画像を処理します。複雑さによっては少し時間がかかることもあります。
- 結果パネル が表示され、通常は次の情報が含まれます:
- 予測された 都市または地域
- 地図上のポイント
- 信頼度スコアや代替候補(製品が対応している場合)
これは AI が見た情報に基づく最良の推測と考えてください。
5. 結果の解釈と検証
AI の回答は出発点であり、絶対的な事実ではないと考えることが重要です。
5.1 提案された場所を地図で確認
ツールが座標や地図を提供する場合:
- 座標をクリックするか、好みの地図アプリにコピーします。
- 衛星ビュー に切り替えます。
- 大きな地形的特徴を比較します:
- 海岸線、川、丘
- 都市部と郊外の密度
- 港、橋、公園の位置
写真の環境と一致しているように感じますか?
5.2 ストリートビューなどの画像を利用
ストリートレベルの画像が利用できる場合:
- 近くの通りや展望ポイントに移動します。
- 次のような完全またはほぼ一致する要素を探します:
- 建物の外観
- 道路の配置や交差点
- 標識、街灯、手すり、ベンチ
写真と一致する視点を見つけられたら、「AI の推測」から確認済みの場所に進化したことになります。
5.3 自分の記憶や手がかりと照らし合わせる
自分の旅行写真であれば、次の点を考えてみましょう:
- その時期に訪れた都市と一致していますか?
- 建物の様式、標識の言語、全体の雰囲気は「しっくり」きますか?
違和感がある場合、AI は近いが完全には正しくない可能性があります。たとえば「地中海の港町」というスタイルを認識したが、別の都市を選んだのかもしれません。
6. より良い結果を得るためのヒント
少しの工夫で精度を高めることができます。
6.1 トリミングしていない高解像度画像を使用
可能な限り:
- 文脈を削除するような過度なトリミングを避ける
- 手元にある最高解像度の画像を使う
- 前景と背景の両方を見えるように保つ
遠くのスカイラインや丘などの背景のディテールが重要になることがあります。
6.2 強いフィルターやオーバーレイを避ける
強いフィルター、ステッカー、大きなテキストオーバーレイは:
- 重要なディテールを隠す
- 色に基づく手がかり(植生、建材など)を混乱させる
加工していない写真がある場合は、それを分析に使いましょう。
6.3 同じ場所の複数の写真を試す
同じ場所で複数の写真を撮っている場合:
- 複数枚を Where is this place にかけてみる
- 類似または同一の位置提案が出るか確認する
異なる角度でも一貫した結果が得られれば、信頼性が高まります。
6.4 AI と自分の観察を組み合わせる
AI の推測が良くても、人間の目と判断が価値を加えます:
- 標識、店舗名、ランドマークの一致を探す
- 街の設備、信号機、公共交通を比較する
- 自分の旅行履歴やメモを使って現実的か確認する
最良の位置特定結果は、AI+人間の推論の組み合わせから生まれます。
7. Where is this place を責任を持って使う
位置特定ツールを使う際は、倫理と安全を常に意識しましょう。
適切な使い方の例:
- 旅行写真に正しいラベルを付ける
- 正確な旅行ガイドや投稿を作成する
- 公開コンテンツの位置情報を検証する
- 世界を探索し学ぶ
避けるべき使い方:
- 特定の個人を嫌がらせ・追跡する
- 私的な住宅や機密場所を公開する
- 公開するとリスクを生むような正確な位置を投稿する
結果を公開する前に自問しましょう:
- これは明らかに公共の場所(ランドマーク、市中心部、展望地)か?
- この正確な場所を明かすことで誰かのプライバシーや安全が損なわれる可能性は?
迷う場合は、正確な座標ではなく「リスボンにて」「東京中心部にて」といった一般的な地域名で表現するのが安全です。
まとめ
Where is this place は「この写真、どこで撮ったの?」という疑問を解決可能な課題に変えます。
基本的な流れはシンプルです:
- 場所が写った鮮明な写真をアップロードする。
- (任意で)覚えているヒントを追加する。
- AI による推定位置を確認する。
- 地図、ストリートビュー、自分の判断でその提案を検証する。
思慮深く使えば、次のような効果があります:
- 古い写真に新しい命を吹き込む
- より正確なストーリーを語る手助けをする
- 公開画像の責任ある検証を支援する
ライブラリにある「謎の写真」で試してみてください。画面の中の世界が、再び現実の、見覚えのある場所としてよみがえるかもしれません。
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